インドの自動車メーカー、タタ・モーターズの上級幹部は、同社は12~24カ月以内に水素エンジン搭載トラックの市販化を目指していると述べ、同社がそうした取り組みを最初に行う企業の一つとなる見通しだ。
タタ・モーターズのギリッシュ・ワグ執行役員は、今週ニューデリーで行われたモビリティ展示会と会議の傍らで、通信社プレス・トラスト・オブ・インディアに対し、同社も試験プログラムの一環として、インドの道路に新しい水素トラックを配備しようとしていると語った。
インドの巨大複合企業タタ傘下のタタ・モーターズは、ニューデリーで開催されたバーラト・モビリティ・グローバル・エキスポで、水素内燃エンジン(H2-ICE)を搭載した新型水素トラック「プリマH 28」を発表した。
同社は米国のエンジンメーカーであるカミンズと提携しており、現在インドで同社と共同でH2-ICE工場を運営している。
国営石油精製会社インディアン・オイルと提携して実施されるこのパイロットプロジェクトでは、インド西海岸のムンバイからプネ(150キロ)、北東部ジャールカンド州のジャムシェドプルからカリンガナガル(400キロ)、そしてムンバイから北西部の都市アフマダーバード(520キロ)の3つのルートに沿ってトラックが配備される予定だ。
タタ社は、この実験で何台のトラックが配備されるかは明らかにしなかったが、ワグ氏は、このプログラムは車両の運行や給油インフラの改善のためのデータ収集に利用されると述べた。
同社の野心により、Prima H モデルは早ければ 2026 年 1 月、遅くとも 2027 年 1 月に発売される可能性がある。
しかし、タタが最初ではないかもしれない。昨年10月、ライバルのインドトラックメーカー、アショク・レイランドは、18~24カ月以内に水素エンジン搭載トラックの最初のモデルを生産すると約束し、これらのモデルが2026年4月までに路上に登場する可能性があることを示唆した。